旅が好きです。
わたしは行動範囲が広くないので、旅と言っても国内オンリー。
まとまった休暇が取れなければ日帰りだったり、本当に近場だったり。
でも日常から離れて旅をしたり、近場でも知らなかった場所に行くのは本当に楽しいです。
当然のごとく、他人の旅行記を読むのも大好きです。
ネットのブログも見ますし、出版された本も読みます。
今回はおなじ著者の別の作品が読みたかったのですが、タイトルが気になり手に取った1冊です。
モロッコで断食(ラマダーン)
断食をする習慣がある国の存在は知っていましたが、自分にとっては全く身近ではありませんでした。
著者のたかのさんは、特別体験したくて行ったわけでなく就職前にモロッコへ一人で卒業旅行に行ったんですね。
断食中と知らずに断食真っただ中のモロッコへ。
たかのさんは、本当に旅上手な方で行く先々の文化、習慣をありのまま受け入れています。
旅行者は断食しなくても良いのですが(公共の場では飲食できないそうです)一緒に断食をして、現地の人と一体感になるのを楽しんでいます。
そんな一人旅を満喫中、一人の青年と出会います。
最終的にはこの青年の実家に滞在してしまうのですが、すごい行動力です。
ただね、この青年が素敵すぎるんです。
見た目じゃないですよ。
この本では彼の見た目は一切書いてないし、写真も載っていません。
姪っ子や甥っ子たちの写真から推測すると素敵な感じはしますが・・・(*^-^*)
中身が素敵すぎるんですよね。
かなり惹かれていましたし、実際目の前にいたら絶対恋に落ちてた!
中盤からもう自分の中でモロッコの好青年が理想の王子様的な存在になっていました。
旅行記だと思って読んでいたのに、なにこれハーレークイーン文庫(王道ラブロマンス小説)だっけ!?と思ってしまうほど、後半のドラマチックさ。
ドラマのようです、本当に。
最後の方は一緒にハラハラドキドキしていて、2人が人気のない茂みを探しているあたりはキュンキュンがマックスレベルに(*'ω'*)
はぅぅ~と声にならない声を心の中で出しながら読んでいました。
なにこの展開。
もう一気読みです。
一気に好きになってしまいました、たかのてるこさん。
もちろん、イスラム教やモロッコでの生活様式なども読んでいて楽しかったです。
なにより掲載されている写真に写っているモロッコの人たちの笑顔がまぶしい。
写真付きの旅行記はよく見ますが、こんなに屈託のない笑顔を全員が向けてくれるのは国民性かなと思いました。
それを凌駕してしまう怒涛のラストは必見ですね。
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