鎌倉。
修学旅行で大仏を見ただけで、全く未踏状態と言って良いです。
行きたいけれど、超人気の観光地。
なかなか行動に移せません。
そういう場合は、鎌倉を舞台にした本を読んで旅行気分に浸るのもいいですね。
鎌倉ごちそう迷路
会社をリストラされた主人公の潤香。
なんとなく目的を見失ったまま就職活動を始めてしまい、空回りしつづけ自己嫌悪に陥る日々。
たまたまピンチを救ってくれた「鎌倉」さんに連れられたカフェを通して主人公が、いろいろな出会いをしていく物語です。
大雑把に言いますと「自分探し」的なストーリーです。
主人公よりも、まわりのキャラクターのストーリーの方が読みごたえがあります。
最終的に着地点が見出せず、ふわふわ宙ぶらりんなまま終わってしまいました。
「鎌倉さんみたいな人になりたい」は分かりますが、強制お見合いの3年の猶予の中で見つける答えではないでしょう。結婚したって鎌倉さんのような人にはなれます。
確かにみんなは鎌倉さんの作ったご飯で幸せな気持ちにはなったのでしょうが、もっとアピールしないと・・・印象薄い。
正直、????な最後でした。
全体のストーリーは面白かったのに・・・。
それなら下手に自分探しなどさせずに、主人公がいろんな人に巻き込まれていく日常のみに焦点を当てれば良かったと思います。
潤香のコミュニケーションの取り方がとても自然で、彼女の素直さが出ています。
十分に魅力的な主人公なだけに
もったいない。
の一言につきます。
それでも、潤香の鎌倉散歩や大仏カフェのご飯はとても美味しそうでした。
ちょこちょこっとレシピも載っているので再現してみました。
甘酒カレー
主人公の潤香がカフェで食べたまかないご飯。
甘酒や味噌が入っていて優しい味の和風カレーです。
作り方には分量が載っていないので、初心者さんが作るにはハードルが高いかもしれません・・・。
でも美味しい。
甘酒は酒粕と米麴で作る2タイプがあります。
今回作ってみたのは酒粕タイプ。粕汁に近い感じで好きな味でした。
野菜は、なんでも合いますが個人的には里芋やレンコン、ゴボウなどとの相性が良いと思いました。
ひじきの和え物
潤香が行く先々で鉢合わせした中年サラリーマンと一緒に食べた一品。
筍尽くしで茶系の料理の彩りとして出されました。
ひじき煮と野菜のバランスがちょっと違うかも・・・。
野菜が多くなってしまったので、サラダっぽくなりました。
オリーブオイルを少々プラスしてます。
野菜がたっぷりとれる上に、さっぱりしていて美味しかったです。
ひじき煮をアレンジすることはよくしていました。
生野菜との組み合わせは目からウロコ( ゚Д゚)でなかなか良かったです。
鶏手羽元とこんにゃくの味噌煮
レシピがしっかりと載っていました。
白みそと八丁味噌がなかったので、豆味噌にしょう油をプラスして作りました。
味を染み込ませるため、翌日に食べました。
美味しい!
味噌の種類で味わいも変わります。
今回は、近所で手作りしている味噌で麹の風味が強い味噌でした。
味噌の甘みと鶏肉、こんにゃくが絶妙に絡んでます。
次回は手羽先で作ってみたいですね(食べやすいし)
バナナと黒ゴマのシャーベット
完熟の真っ黒なバナナを使うべきでしたが・・・待ちきれず。
はちみつを入れて甘みを追加しました。
シャーベット状なので、くちどけが良く黒ゴマの風味とバナナが良く合います。
コクがあるのにあっさりと優しい味わい。
砂糖を入れない分、身体にも良いです。
バナナが固かったのでツブツブ感がありますね。
好みは分かれると思います。
次回はミキサーで滑らかにしてみます。
なんとなくぼや~っと終わってしまったので、続編で潤香が前進している様を見たいですね・・・。