巻末レシピつき♪「バナナケーキの幸福」

今回ご紹介する本は、夫に離婚を言い渡されて呆然とする母

そんな母と一緒にケーキ屋を作り上げていく頑張り屋の娘のサクセスストーリー。

 

ある日、他に結婚したい人がいるから離婚して欲しいと告げられた母・茜さん。

呆然自失状態だったのですが、法律事務所で事務をしている娘七さんが奮闘!

そのおかげで財離婚調停は大勝利して離婚が成立しました。

 

離婚の反動でしばらく何もできなかった茜さんですが、得意のパウンドケーキを焼いてご近所に配り始めました。

行きつけの喫茶店のご夫婦の厚意で、パウンドケーキを喫茶店で販売することになりました。

そこから茜さんと七さんのサクセスストーリーが始まります。

 

この本の見どころ

 

◎とにかく成功しまくるストーリー展開

トントン拍子てこういうことかな。

ちょっと好き嫌いが分かれてしまうくらい極端な内容。

特にトラブルらしきものはなく(トラブルになる前に回避しちゃうので)

あっという間に販路を広げて、店舗展開して通販まで手掛けていきます。

そういった意味ではハラハラがないので安心して読めます。

クレーマーとかにイラッとなるシーンがないのは良かったなという感じ。

 

◎母茜さんと娘七さんの好感度が高い

茜さん、穏やかで性格がとっても良いんです。

癒し系のお母さんと、頑張り屋の娘。

相性バッチリです。

従業員の話もきちんと聞いてくれるので

茜さんのお店のスタッフはすごく働きやすいと思います。

 

娘の七さんも相手への気配りができるし、素直で一生懸命です。

父方の祖母が彼女の良さに気づかずに冷遇していたのは残念すぎますね。 

 

◎巻末についているケーキのレシピが美味しい!

お店で販売しているバナナケーキとダークフルーツケーキの2種のレシピ

実際にバナナケーキを作ってみました。

ちなみに使用したレモンは国産です。

本書には「レモン」としか記載がありませんが、皮を使用するので輸入レモンは使わない方がよいでしょう。

日本で許可されていない農薬や防カビ・防腐剤などが使われている場合があるので。

 

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バナナケーキのレシピってすごく多いです。

わたし自身も今まで大量に作ってきました。

たくさん作ってきたバナナケーキの中でも

これは美味しい(^^♪

 

バナナを潰さずに使うので、食感が残ってよりバナナ感が出ます。

他のレシピよりバナナの使用量も多め。

レモンの酸味が爽やかで後味が良いです。

断面もスライスされたバナナが散ってきれいです。

 

うん、これは売れるよね。

 

表面にココナッツファインのせても良いかもしれない。

また作りたいレシピでした(^▽^)

 

 

さてさて

主人公親子への好感度も高いし、レシピのケーキも美味しいし

本作への満足度は高かったのか・・・と言われれば

すごーく低いです。

 

本の感想は、読み手の感じ方や思考力、経験などで全く変わってきます。

自分がこうだから相手も同じように思うはず・・・という概念はありません。

 

というのを前提に、以下はわたし個人の感想です。

☆ネタバレも含みますので、ご注意ください☆

 

 

 

 

 

 

 

 

東京という競合の多い地域

マーケティングもしたことがない人が事業立ち上げているのに

何かを学んだりするシーンが出てこない。

店舗を持って、従業員まで雇っているのに開店準備が書かれていない。

店内の改装打ち合わせが少々とガスオーブンの調整する内容だけ。

 

なのに順風満帆に成功していく。

 

終盤はサクセスストーリーも食傷気味になりました。

わたし自身は成功しまくる話って嫌いじゃないんですよ。

ストレス溜まらないし。

ではこの消化不良って何か?

 

「リアルと虚構のバランスが悪くて共感できない」

 

リアルを追いすぎる必要はありません。

でも日常を描く小説ならば、リアルから離れすぎても薄っぺらに見えてしまいます。

では、どこら辺がリアルじゃないかと言うと

 

食品衛生法をガン無視している

 

焼き菓子を販売するにあたっては、営業許可や資格を取らなくてはなりません。

自宅でお菓子を焼く場合、専用のキッチンが必要です。

 

店舗販売まえに自宅開業しているわけで、その準備等がほぼ書かれていません。

 

 

★追加で購入したものがオーブントースター

 

販売用のパウンドケーキをトースターで作れるのか・・・?

2001年当時のトースターで。

オーブンレンジと間違えてる?

これは誤植なのかなぁ*1

 

そのほかになくてもいいよね?っていうやつ

 

父親の病院の不祥事

 

読んだ時に即座に思い出したのは、実際にあった医療事故。

当時、テレビでもさかんに報じられていましたし、犠牲者の多さに慄然としたのを覚えています。

元ネタと断言できるくらい酷似している。

 

これが元ネタでなく、完全創造だとしても

あんな重篤な事件なのに、内容が薄いというか雑すぎる。

 

全ての責任を放棄して自殺という逃げの選択をした父親に

「楽になったね」って言葉をかけるんですよ。

完全に他人事。

もともと関係性が希薄だったせいでしょうか。

でも18人も犠牲になっているんですよ。

遺族との賠償などの問題も解決していない段階でしょう?

状況を考えたら、そんな言葉でますかね。

 

そもそもね、そういう辛い状況で首吊り自殺しているのに

穏やかな死に顔ってならないですよ。

親戚に同じように亡くなってる人がいたので、わかるんですけど。

 

ちなみその事件を追った本を執筆した健人(のちに結婚)が賞を受賞しています。

 

正直、ここら辺の話はなくても良かった。

それよりもっと深堀するべきエピソードたくさんあるでしょーって感じです。

 

ひたすら主人公に都合の良い内容になり過ぎていて、それがてんこ盛り。

なので無理やり感も出てくる。

二人にプロポーズされるとか・・・

モテすぎに見えないように事前に失恋エピソード入れたのかなと勘ぐってしまう。

 

おばさんになってくると、経験値フィルターがたくさんかかってくるし

見方が意地悪になるのでしょうかねぇ(-_-;)

20代のわたしだったら、違和感なく楽しく読めるのかもしれないなぁ

 

*1:+_+

<磯貝探偵事務所>からのご挨拶

今回ご紹介しますのは、探偵小説です。

 

読んでる途中で気になることが出まくって、集中して読めなくなった1冊。

「え?」となって読むスピードが失速してしまうことはたまにあります。

 

<磯貝探偵事務所>からの御挨拶

 

こちらは銀の鰊亭からの御挨拶の続編です。

読み始めるまで続編に気づかなかった、ダメなわたしです(;´・ω・)

 

前編を読まずにそのまま読んでも違和感はありません。

わたし自身もぼんやりとしか思い出せないまま読み始めてます。

 

ただ、ところどころに出てくる磯貝の過去は気になるかもしれませんね。

 

前作の主人公であった光と磯貝の2人の目線でストーリー進んでいきます。

 

舞台は北海道。

磯貝刑事は、銀の鰊亭の事件後に警察を辞職していました。

新たに探偵事務所を開業するところから物語は始まります。

元同僚から紹介された失踪人の捜索依頼。

捜索を進めていくと、事態は意外な方向に転じていきます。

 

スッキリとした解答のある終わり方ではないので、好みは分かれそうです。

ああいう終わり方も悪くないのでは?

むしろ、うまい終わり方だなぁと思いました。

全体的に、のんびりとした雰囲気だからでしょうか。

モヤモヤ系の小説にありがちな焦燥感もなかったです。

 

さて

ここからは冒頭で言っていた「気になること」を書いていきます。

ややネタバレやヒントを与えてしまう可能性があります。

真っ新な状態で読みたい方にはおすすめしません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気になることその①

守秘義務とは!?>

探偵業をするなら、守秘義務ってすごく大事です。

依頼人は誰にも知られたくない場合だってあるはず。

なのに、いくら物語上とはいえ色々な人が知りすぎてます。

磯貝自身が話したり、初歩的なミスでばれたり・・・

わたしなら絶対依頼したくなーと思いながら読んでました。

 

気になることその②

<身内に内緒って>

最初の依頼時に、身内にはコンタクトを取らない約束をしてます。

 

でも待って(;´・ω・)

 

わたしが同じ立場なら、親兄弟にまず連絡します。

普段、疎遠だとしても探偵に依頼する時点でイレギュラーな事態ですよ。

まずは可能性を全部潰して、それでもどうにもならなかったら最終手段で他人に頼るんじゃないでしょうか??

探偵を雇った結果、身内が非協力的だったとしても、それは仕方ないです。

 

すごーく不自然に感じてしまいました。

 

気になることその③

<物語的に都合がよすぎる>

失踪した夫を発見してもらう

というのがストーリーの柱になっています。

 

ですが、「そのために作りました」というエピソードが多い気がする・・・

読んでて、磯貝はなぜ確かめないのかな??となります。

最終的には、奥さんと名乗っている女性は本当に奥さんなのかしら?という疑問まで出てしまいました。

 

と、まあいくつか気になるところはありましたが・・・

磯貝を含め、登場人物はすごくほんわかしていて良いです。

日常会話も読んでいて心地よい。

実際にあるなら行ってみたい「銀の鰊亭」や「アーリーアメリカン」

 

磯貝はところどころに優秀アピールしているくせに、全然優秀さを感じることができませんでした。

むしろ残念なところの方が多かった。

もっと頑張ってほしい*1

磯貝の主観が入るのも仕方ないけれど「彼女は賢い」って何度も伝えるよりも、会話等で読者が感じるようにしてもらいたかったです。

 

そして文さん。

前作もそうでしたが、仮面をつけているような人です。

記憶喪失だから、あえてそういう風に作っているのでしょうか。

実生活にいたら絶対に近づきたくない。

ニコニコして周囲にはすぐ馴染むが、人の色々な部分をしっかり見ている。

でも本音は決して明かさない。

・・・って思うのはわたしだけでしょうかね。

そう見えてしまうので、どうにも苦手なキャラです。

 

こちらの作品はテンポの良いストーリーなので、とても読みやすいです。

サクッと読めます。

今回、「気になる」と言っているのはあくまでもわたしの主観です。

 

 

 

*1:+_+

食パンを美味しく食べよう★arikoのパン★

時間がないとき、とにかくお腹が空いたとき、簡単に作りたいときに食パンがあるとかなり重宝します。

 

トーストしてバターを塗るだけでもいいし、冷蔵庫にある好きな具材をのせてオープンサンドにしてもいいし、スプレッドやジャムを塗ればスイーツを食べてる感覚。

 

おやつにもメインの食事にもなれるって素晴らしいですね。

そんなパン食のバリエーションのレシピが紹介されている本はたくさんありますが・・・

 

表紙からおしゃれで気分が上がる( *´艸`)一冊をご紹介します。

 

arikoのパン

 

arikoのパン

 

エディター・ライターのarikoさんの本です。

このまま飾っておいてもいいくらい表紙も素敵です。

 

オープンサンド、サンドイッチ、ホットドック、イングリッシュマフィン・・・

そのほかにパンに合う副菜やジャムのレシピが掲載されています。

定番のものから、変わり種までさまざまなレシピが載っていて見ているだけでも楽しいです。

材料も手に入りやすく、レシピも簡単なものばかり。

初心者さんでも大丈夫(*´з`)

 

パンのレシピの他にarikoさんの使っている器やお店で買っているパン、パンの道具やスプレッドやジャムなども紹介されています。

余談ですが、いつか食べてみたい「パンのペリカン」の食パンとロールパンが載っていて、正直羨ましかったですね・・・。

 

今回はいろいろ作ってみました。

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BLTサンド

 

もうちょっと、パンに焼き色をつけたかったのです(-_-;)

家族分をバタバタを作っているうちに目玉焼きに火が入りすぎてました。

 

でも王道のサンドイッチ。

美味しいです。

トマトって本当に食パンとの相性が抜群です。


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表紙を飾っている

アボカドマッシュトースト

スパイシーナッツがなかったので、代用レシピで作りました。

ローストナッツは必須です。

ナッツの香ばしさとミニトマトの爽やかな酸味、アボカドのマイルドな風味が三位一体となって美味しいのです。

 

 

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バナナパン

 

予想以上に美味しいぃぃぃ( ゚Д゚)

ハチミツが大好きなので、美味しさの感じ方が2倍です。

 

フルーツを使ったオープンサンドは他にもあって、そちらも抜群に美味しかったです。

ヨーグルトとみかんのオープンサンドとかパイナップルを使ったハワイアンサンドとか・・・。

 

甘い食材と塩気のある食材の組み合わせが苦手な方もいると思いますが、甘じょっぱいという相反する味わいってなんて素敵なんでしょう。

 


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ホットドック

 

・・・なんかもう見た目がね、アレですね(+_+)

 

ケチャップが残り少なくて、うまくかけられなかったんです。

(言い訳くさいですけれども)

 

一緒に挟んである「かんたんザワークラウト風」のキャベツが美味しい!

ザワークラウトは自分で作るのは大変。

でもこれならササっと作れてしまう。

ありがたい。


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最後は副菜です。

まるごとトマトのスープ

 

味付けは塩コショウのみの超シンプルなスープ。

トマトの旨味が凝縮されていて大満足。

オリーブオイルが多いなあと思いましたが、むしろこの量で正解でした。

トマトを崩して、食パンをひたして食べて欲しいです。

たっぷりスープを吸い込んだパンが美味しい(>_<)

 

見た目のインパクトもありますが、味も間違いなし。

トーストメニューに悩んだら、ぜひぜひお試しして欲しいです。

 

 

作ってみた★ホーローバットで作る体にやさしいお菓子

お菓子作りが趣味の方って多いと思います。

食べることが好きだったので、自然と自分でお菓子を作るようになりました。

 

と言っても最近は作る過程が楽しくて、食べるのはもっぱら家族が担当してくれていますが・・・。

手の込んだお菓子も作り甲斐がありますけれど、思い立った時にサッと作れて後片付けも楽ちんなのが望ましい。

毎日作りたいし、仕事がある日もお菓子作りを楽しみたい。

 

そこでおススメしたいのがホーローバットで作るお菓子。 

クッキーもケーキもプリンも作れちゃう。

型の用意も簡単。

今回ご紹介するのはホーローバット作れるお菓子のレシピ本です。

 

ホーローバットで作る体にやさしいお菓子

 

 

ワンサイズのホーローバットを使います。

この時点で我が家にあるホーローは無印で購入したホーロー容器

指定のサイズより一回り小さい。

これはちょっと作れないので、サイズが近いスクエアのケーキ型を使用しました。

最終的にバットを購入しました。

 

レシピを提供しているのは一人ではありません。

なので自分の好みに合ったレシピやそうでないレシピもあると思います。

 

全粒粉のショートブレッド

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こちらは先に言った無印のホーロー容器で作りました。

サイズが小さい分、ちょっと厚くなり焼き時間が長め。

 

これはもう楽です。

オーブンシートを敷いて、その上に生地を伸ばしてナイフで切り込み入れて爪楊枝で穴を開けて焼く。

サクサクで美味しい。

クッキーとかをこんな風に作る概念がなかったので、目からウロコ(ー_ー)!!でした。

 

 

ヨーグルトケーキ
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ヨーグルトがたっぷり入ったケーキ。

一見、ヘルシーかと思いきや、バターもたっぷり入っている( ゚Д゚)

高カロリー!!

 

でもバターが入ったケーキは美味しいですね。

カロリーが気になってしまうので、わたし的にはこのレシピはかなり思い切ってバターを使っています。

実際のレシピはプレーンなのですが、一晩ラム酒に付け込んだレーズンをたーっぷりと足して大人味に仕上げました。

美味しかった・・・ラムレーズンとの相性が抜群( *´艸`)

毎日食べたいけれど

自分のご褒美ケーキの立ち位置でしょうか・・・

 

 

きな粉のホワイトブラウニー
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家族には大好評でした。

うちの家族はきな粉が大好きなんですよね。

ホワイトチョコが入っているのですが、全体的にチョコ感もきな粉感も強くないので家族は何が入っているかわからなかったようです。

 

とにかく美味しい!

 

だそうです。

ほっこりと優しい味わいでくるみの食感や香ばしさが良かったです。

普通のブラウニーも作ってバレンタインに2種類のブラウニーを贈ってもいいかもしれないと思いました。

 

 

紅茶のマフィン
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マフィンのレシピをホーローバットで作っています。

オイルケーキです。

クッキーもそうですが、紅茶のお菓子って「風味が良いなぁ」と食べるたびに感じてなんだか癒されます。

 

 

レモンのケーキ

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レモンを使った料理やお菓子は大好きです。

柑橘系の酸味が爽やかで、アイシングの甘さとのバランスが絶妙でした。

市販のレモン果汁って使い切れないので、今回は常備しているレモンペーストを使用しました。

生地にアーモンドパウダーが入っているのも美味しさをよりアップさせていると思いますね。

アーモンドパウダーはややお高いですが、味が全然違ってくるのでぜひとも入れてほしい所です。

 

 

りんごのおからパイとガトーショコラ

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ガトーショコラはちょっと焼きすぎてしまいました・・・

やはりオーブンは焼き上がりに差がでるので、レシピ通りというより自分の経験値も必要になってきますね。

美味しいけれど、若干パサつきが出ちゃいました(´;ω;`)

 

りんごのタルトはおからのお菓子を作ったことある方は「おからのお菓子の味」ってわかると思いますが、初めてさんは気づかないでしょうね。

おからとりんごの酸味、メープルシロップの香ばしさ。

想像以上の美味しさで正直、驚きでした。

作った中で一番好き(*´з`)

 

今回、自分が作りやすく買いやすい材料のお菓子を作ってみました。

クリームチーズや生クリームを使ったチーズケーキのレシピ(表紙もチーズケーキです)やプリンやティラミス、カステラなどのレシピもあります。

 

サイズが合えば、ホーローバットでなくても作れます。

わたしはスクエア型やガラスのタルト型などで作りました。

 

体にやさしく、毎日のおやつにもピッタリなレシピ集です。

 

 

★レビュー★名前からは想像できない内容です 国道食堂1st season

食堂って響き好きです。

レストランよりなんだか美味しくご飯が食べれそうな雰囲気があります。

なんとなく、アットホームな感じが良いのでしょうか。

 

小説の方も「食堂」と銘打っているものはついつい手を出してしまいます。

今回ご紹介するのは期待を裏切らない面白さでした。

国道食堂1st seazon 

国道食堂 1st season (文芸書)

国道食堂 1st season (文芸書)

  • 作者:小路幸也
  • 発売日: 2020/01/16
  • メディア: 単行本
 

 神奈川県ルート157沿線にある食堂。

その名も「国道食堂」まんまです。

地元の住人とトラックドライバーなどに愛されている食堂ですが、ちょっと変わっています。

 

なぜかお店のなかにプロレスのリング。

店主は元プロレスラー。

リングではプロレス以外にもいろいろ余興ができるという面白食堂です。

 

物語はこの国道食堂のお客と従業員たちが中心となった連作です。

高校時代、店主の十一さんと知り合いだった二方くんと十一さんの父親の事件が物語の主軸となっています。

まるでインタビューに答えているように進んでいくストーリーは、とても読みやすく登場人物も好感が持てる人たちばかりだったので、グイグイと読み進めてしまいました。

 

国道食堂のおすすめメニューがどれも美味しそうです。

カレーと餃子、唐揚げチャーハン、わらじトンカツ。

お腹すいちゃいます(*´Д`)

しかも温泉があって、お金を払えばお風呂に入れちゃう。

うらやましいっ。

 

店主の十一さんは、とても気持ちの良い性格でその人柄に惚れちゃいそうです。

従業員のおじいちゃん、おばあちゃんたちも十一さんの父親の代から働いているので息もぴったり。

 

登場してくる人たちも、駐在所勤務のお巡りさん、二方くんの同級生、常連客とその部下のお父さん、トラック運転手、介護士、高校生・・・と本当にいろいろな人たちが重一さんの父親の事件に大なり小なり関わってきます。

 

佐々木さんのくだりは、なんともいたたまれない気持ちになってしまいました。

悪をそのまま悪とだけ受け止めるにはちょっと辛かったですね。

この物語に出てくる人たちは、辛い過去を抱えている人も多くて傍から見たら「苦労しているな」と感じてしまいます。

逆に辛い人多くないか?とも思ってしまうのですが(´;ω;`)

 

一応は、収まりよく終わっていますがサブタイトルに1st seasonとあるので、続編が出るのではないかと期待しています。

まだちょっと謎めいたこともあるし、その後が気になる人もいますし。

 

次回作、期待してます!!

 

 

 

★レビュー★ただの旅行記ではなかった「モロッコで断食」

旅が好きです。

わたしは行動範囲が広くないので、旅と言っても国内オンリー。

まとまった休暇が取れなければ日帰りだったり、本当に近場だったり。

 

でも日常から離れて旅をしたり、近場でも知らなかった場所に行くのは本当に楽しいです。 

 

当然のごとく、他人の旅行記を読むのも大好きです。

ネットのブログも見ますし、出版された本も読みます。

今回はおなじ著者の別の作品が読みたかったのですが、タイトルが気になり手に取った1冊です。

 

モロッコで断食(ラマダーン) (幻冬舎文庫)

モロッコで断食(ラマダーン) (幻冬舎文庫)

 

 

ロッコで断食(ラマダーン

 

断食をする習慣がある国の存在は知っていましたが、自分にとっては全く身近ではありませんでした。

著者のたかのさんは、特別体験したくて行ったわけでなく就職前にモロッコへ一人で卒業旅行に行ったんですね。

断食中と知らずに断食真っただ中のモロッコへ。

 

たかのさんは、本当に旅上手な方で行く先々の文化、習慣をありのまま受け入れています。

旅行者は断食しなくても良いのですが(公共の場では飲食できないそうです)一緒に断食をして、現地の人と一体感になるのを楽しんでいます。

そんな一人旅を満喫中、一人の青年と出会います。

最終的にはこの青年の実家に滞在してしまうのですが、すごい行動力です。

 

ただね、この青年が素敵すぎるんです。

見た目じゃないですよ。

この本では彼の見た目は一切書いてないし、写真も載っていません。

姪っ子や甥っ子たちの写真から推測すると素敵な感じはしますが・・・(*^-^*)

 

中身が素敵すぎるんですよね。

かなり惹かれていましたし、実際目の前にいたら絶対恋に落ちてた!

中盤からもう自分の中でモロッコの好青年が理想の王子様的な存在になっていました。

 

旅行記だと思って読んでいたのに、なにこれハーレークイーン文庫(王道ラブロマンス小説)だっけ!?と思ってしまうほど、後半のドラマチックさ。

ドラマのようです、本当に。

最後の方は一緒にハラハラドキドキしていて、2人が人気のない茂みを探しているあたりはキュンキュンがマックスレベルに(*'ω'*)

 

はぅぅ~と声にならない声を心の中で出しながら読んでいました。

なにこの展開。

もう一気読みです。

 

一気に好きになってしまいました、たかのてるこさん。

 

もちろん、イスラム教やモロッコでの生活様式なども読んでいて楽しかったです。

なにより掲載されている写真に写っているモロッコの人たちの笑顔がまぶしい。

写真付きの旅行記はよく見ますが、こんなに屈託のない笑顔を全員が向けてくれるのは国民性かなと思いました。

 

それを凌駕してしまう怒涛のラストは必見ですね。

 

 

★作ってみた★愛しいおかず 食いしんぼう編集者も夢中になった

中華料理、お好きですか?

わたしは大好き!・・・・と言っても食いしん坊なので、なんでも好きに入ってしまいます(*´Д`)

いろいろレシピ本を見るのは好きですが、中華料理って揃える調味料や具材(海鮮物など)なかなかにハードルが高いと感じた方はいませんか?

わたしがまさにそうで、餃子、麻婆豆腐、回鍋肉、青椒肉絲くらいしか作ったことありませんでした。

 

食いしんぼう編集者も夢中になった 愛しいおかず

食いしんぼう編集者も夢中になった 愛しいおかず

 

 料理研究家ウー・ウェンさんのレシピ本です。

ウーさんの餃子のレシピはいつもお世話になっています。

コロンとしてぷっくりな形の餃子が本当に美味しそうで、「これは作りたい」と思わせるような餃子です。

 

あの餃子に出会ってから、すっかりファンになってしまいました。

色々と作ってみた一部をご紹介いたします(*^-^*)

 

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キュウリを炒めるという発想はなかなかないかもしれませんよね。

わたしはキュウリが大大大好きなので、よく炒め物にします。

鷹の爪がなかったので、一味唐辛子を使って丼に仕立てました。

 

出てくるメニューは大体、丼ものにできちゃいます。

おかずを多く作る必要がないのでとても便利です。

 

キュウリのパリパリ感が残っていて美味ししいです。

お酒にも良く合いそう。

 


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イカとわけぎの炒め物

 

自宅でイカを調理するのは得意ではないんですよね。

下処理とかは平気なのですが、炒め物とか水っぽいし固くなるし。

 

でも柔らかくて美味しく仕上がりました。

次回からイカを炒める時はこうしよう。

 

ウーさんのレシピはシンプルな味付けが多く、調理しやすいです。

 


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肉じゃが

 

テンメンジャンを使った中華風の味付け。

これがほんっとうに美味しくて( *´艸`)

 

作り方もすごく簡単で。

お料理初心者さんでも安心して作れちゃう。

そして美味しい!

 


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えりんぎとザーサイの和え物。

ザーサイ、塩漬けはなかったので瓶詰の味付けしたもので代用しました。

 

このレシピ本では、材料もスーパーに売っていて手に入りやすいものが多いです。

 


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チャーハン。

ちょっとご飯が少なすぎてしまいましたが・・・(>_<)

 

ラーメン屋さんや中華屋さんのような色々と具が入ったチャーハンも美味しくて好き。

でもこのシンプル過ぎるチャーハンも美味しい。

 

むしろこちらはおかずと食べれるチャーハンです。

 

この他に粉ものレシピがあります。

これも美味しかった!

手軽に作れる中華おかず、おススメです(*^-^*)