田舎に住んでいますと「カフェ」ってなかなか出会えません。
ここ数年でようやく生活圏に何件かできたくらい。
スターバックスコーヒーやドトールコーヒーなどのチェーン店に至っては、車で1時間以上走らないと辿り着けません。
最近は、マクドナルドなどのファストフード店やセブンイレブンなどのコンビニでも、美味しく手軽で美味しくコーヒーを飲めるようになりました。
でも・・・( ^ω^)
わたしの中でカフェというと
のんび~りできる癒しの空間なんですよね。
茨城のカフェの老舗と言えば「サザコーヒー」でしょうか。
本店はひたちなか市にあります。
ドリップコーヒーなどは近所のスーパーなどでも売られています。
県内とはいえ、なかなか気軽に行ける距離にないので、残念ながらまだ1度しか行ったことがないです。
店内の雰囲気も素敵で、とっても落ち着ける居心地の良いカフェです。
ケーキもカフェオレも美味しかった。
一緒に行った友人はコーヒーゼリーを食べました。
今まで食べてきた中で1番美味しかった( *´艸`)
また来ようね!と言いながらお店を出た記憶があります。
そんなサザコーヒーのお店の作り方、今までの軌跡をたどった本です。
20年続く人気カフェづくりの本
ー茨城・勝田の名店「サザコーヒー」に学ぶ
カフェを経営したいという方はもちろんですが、コーヒーが好きな方も読んで損はないです。
サザコーヒー自体は、本店以外に東京にも出店しています。
茨城県内は県央・県南にしか店舗がないのが残念です・・・(*´з`)
豆へのこだわり、お店のメニュー作り、コーヒー、フード、ドリンクの素材等のこだわりが綴られています。
店内やコーヒーやケーキなどの写真もふんだんに載っているので、見ていても楽しい作りになっています(*^-^*)
店内の写真を見て「ああ、この席に座った」と懐かしくなりました。
ケーキは本当に美味しいので、行く機会があればぜひ食べて欲しいです。
サザコーヒーは、コロンビアに自社農園もありまして実際に軌道に乗せるまで7年の歳月がかかったそうです。
7年も赤字って普通なら続けられないと思いますが、カフェの経営がうまくいっていたので乗り切れたのだとか。
さすがにカフェを作るという参考書な本ですので、余計な言葉をはさまず淡々とした文体です。でもついつい惹き込まれてしまいます。
そこはサザコーヒーが行っている他店との差別化だったり、こだわりにきちんと納得できる理由があるんです。
コーヒーを飲む人たちがとても増えたとはいえ、カフェを開業して継続していくのは簡単なことではありません。
本書でも、人気業種ながら他業種よりも廃業率が高い点が指摘されています。
そんな中で20年続いているサザコーヒー。
こだわりを持ちつつも、消費者の嗜好の変化に合わせられる柔軟さもあります。
必ずしも自分のこだわり=消費者のニーズとならないので、バランスのとり方も大事なのかもしれません。
常連のお客との距離感もちょうどよく、初めてのお客が居心地が悪い思いをしなくて済むのもいいなと感じました。
実際にそういう体験を他のカフェでしたことがあるので、こういうスタンスでいてくれるのは利用側からするとありがたいのです。
サザコーヒーが人気があるのか、の理由がギュッと詰まっている1冊です。