芸能人の方の著作は読んだことが全くなく、実はタイトルだけ見て手に取ってみたんです。
そのタイトルはストレートで、興味を惹かれました。
労働2.0やりたいことして、食べていく
もともと好きな芸人さんでした。
特に中田さんはテレビ番組でのプレゼンが素晴らしく、講師のお仕事にも向いているなと思っていました。
すきなことして、食べていく
世の中そんなに甘くないよという方もいると思います。
むしろそう言う方の方が多いでしょう。
本書では「働くとはなにか」を考え、「自分のやりたいこと」への思考をまとめどういう行動をしていくかを中田さんの実体験を交えて書かれています。
実体験なので決して机上の空論ではありませんし、全員が同じことをすれば良いわけでもありません。
こういう事がやりたいことへつながるよという思考力の参考書と捉えた方がいいのかなと思います。
実際に事業で成功している方の本を読んでいても、基本的な考え方は中田さんと同じだなと感じました。
本書の中で、中田さんはご家庭でのことも書かれています。
全体的に面白い内容なのですが、女性の立場(特に主婦の方)には興味深いところが奥様との話ですね。
中田さんは「いい夫やめます宣言」をしてネットでかなり批判されたようです。
この言葉だけ見ると、「家庭をかえりみない夫宣言」に感じますし、「宣戦布告」しているようで感じ悪いですよね。
でも実際は完璧アピールしません、って事なんです。
家事・育児の労働量を100だとします。
たまに手伝う、ここだけはやるという人の労働量ってどれくらいでしょう?
例えばゴミ出しだけやる。わたしからすると労働量は2くらいです。
でもやった本人は「家事やってます」となるんです。
残り98をやっている人にはもやもやしちゃいますよね。
中田さんは、仕事時間をセーブし(仕事単価を下げない工夫もしつつです)自宅にいる時間を延ばしました。
でも奥さんの負担は軽くならなかったそうです。
多分、極端な例ですがわたしが言った労働量の差なのだと思います。
中田さんのできる範囲でやっていてもそれは完璧じゃなく、それなのに世間では「イクメン」と言われることに奥様のもやもやが溜まってしまったんでしょうね。
そこで中田さんは、アウトソーシング(外部発注)を利用します。
家事代行とかベビーシッターですね。
これはとても画期的なやり方です。
わたしは忙しくてやれないなら、自分で抱える必要はないと常々思っています。
共働きで家事の時間が取れないなら、食事は宅配サービスを利用したり、機能性のある家電を使ったりする。
確かに割高になりますが、そこにこだわって結局クオリティが下がるなら割り切ってお金を出しちゃう方が良いと思っています。
借金してまで・・・は問題ありますが、それをしない範囲で家事の効率化を図るのはいいと思います。
特に専業主婦の方はお休みの日が明確でないので、自分の時間を作るためにもおすすめしたいですね(*´з`)
話は大分脱線してしまいましたが、中田さんはやりたいことを具体化させて実行にうつすまでのスピード感がすごいです。
思い立ったらすぐ行動するイメージがあります。
以前、相方の藤森さんが音楽ユニットを結成する時に中田さんが会議を開いた。とテレビで言っていました。
本書を読んでいて、ふっとそのことを思い出しました。
中田さんは常にマーケティングが頭にあるからこそなのだなぁと感じました。
ビジネス書ですが、とても読みやすい文体で気負わず楽しんで読み進めることができます。
起業を考えていなくても、働くとは何か?を考えるのはいいことです。
そういう意味でもおススメしたい1冊ですね。