昔は南極観測隊として働く人は男性だけしかいませんでした。
今は女性隊員も南極・昭和基地で働いています。
そんな女性隊員の中には、隊員の食事を作る調理隊員もいます。
以前、テレビで紹介されていた主婦から南極観測隊の調理隊員になった
渡貫淳子さん。
なんて行動力のある人なんだろう、しかも美人だし。
というのが第一印象でした。
そして大ブームになった「悪魔のおにぎり」の考案者。
コンビニでも売り出してましたよね。
わたしも作ってみたら美味しくて、家族にも大好評でした( *´艸`)
そんな渡貫さんが調理隊員になって、南極から帰ってくるまでを綴った1冊です。
南極ではたらく
かあちゃん、調理隊員になる
南極の調理隊員と言えば、わたしのイメージは映画の南極料理人。
面白くて何度も見た映画です。
実は、著者の渡貫さんもこの映画を観ていたそうです。
そこから南極の調理隊員になるために、調理隊員だった方のお店に通いつめ
推薦していただくまでに信頼関係を作り、応募して落選を繰り返し、背水の陣で挑んだ最後の挑戦で見事に調理隊員となります。
選考落ちして、次の選考までの1年間。
年齢的な焦りもあるでしょうし、家事や育児に追われての毎日の中でモチベーションを保つのって難しいです。
選考に通ったあと、実際に南極に行くまでの間は訓練の実施。
確かに赴く地は、日常とはかけ離れた気候で危険もたくさんあります。
受かった、やった!では終わらないんですよね、実際には。
そして、ご主人やお子さんの理解を得られたのも大きいでしょうね。
読みながら「学校の行事とかどうするんだろう・・・」と思ってました。
調理隊員は隊員の食事や食料の管理だけするのが仕事だと思い込んでいたのですが、実際はいろいろな雑務もこなさなければなりません。
本当に精神的にも肉体的にも強くなければ務まらない大変な仕事です。
そして、南極で出したゴミは全て持ち帰らなくてはならない。
環境汚染しないように、今は動物も持ち込めないそうです。
なのでゴミは最小限に。
水も貴重なので、大事に使う。
身の回りのモノも最低限(持ち込む量に限りがあるので)で済ます。
これって、今の自分の生活にも十分に生かせるなぁと感じました。
全てを必要最低限にするのは究極ですが、自分の許容範囲の中で必要最低限にするのはそんなに難しくありませんよね。
食事も、生ごみ(汁ものも)も持ち帰らなくてはいけないので残り物がでないように、リメイクしながらの献立なのだそうです。
レシピがいくつか載っていたので作ってみました(*^-^*)
鯖缶の豆乳スープ
とても簡単だけど味わい深いです。
ご飯にかけたり、うどんで煮込んで食べても美味しいです。
ツナ白菜のさっぱりしょう油煮
自分の中でかなりヒットだった一品(*^-^*)
ツナから出る旨味が白菜に染みて美味しい!
好きな味だったので、この後キノコやネギを入れたり、野菜を変えて作っています。
筑前煮のちらし寿司
こちらはリメイクメニュー。
錦糸卵が多すぎて、ちらし寿司が埋もれてしまっています( ゚Д゚)
味の染みた筑前煮と酢飯の相性が良くて、ついつい食べ過ぎてしまいました。
お正月のおせちで余った筑前煮などで作ると便利だなと思います。
さんまかば焼きラーメン
海苔を入れるのを忘れてしまっています。
さんまのかば焼きの缶詰を使ったメニュー。
わたし、さんまのかば焼き缶はあまり好きではなかったんですよね。
でもこれは美味しい。
これだったら食べれる!
ラーメン以外にも、素麺、そば、うどんなどの麺類やご飯にのせてお茶漬けにしても絶対美味しく食べれます。
つくだ煮昆布となめ茸の炊き込みご飯
佃煮昆布を炊き込みご飯にする発想ありませんでした。
しかもなめ茸と合わせるとは・・・。
おにぎりにしても美味しいです。
余ったら、冷凍にしておくと小腹が空いた時に食べれて便利です。
パンプディング
レーズンがなかったので、イチジクのドライフルーツを入れました。
レシピでは食パンを使っています。
今回はサンドイッチで余ったパン耳を使いました。
ただ単に「南極で働けて楽しい!」という内容ではなかったのは、読む前のイメージと全く違いました。
女性の視点で書かれていますが、渡貫さんのパワフルさがとても伝わってきました。
南極ではたらく かあちゃん、調理隊員になる / 渡貫淳子 【本】
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