パンが大好きです。
今は空前の食パンブームですね。
食パン専門店も多く登場しています。
高級食パンはそのまま食べても美味しいです。
でもわたしはサンドイッチも大好き( *´艸`)
食パンがある時はサンドイッチを作ります。
具材は無限大にあって、組み合わせを考えるだけでも楽しい。
ご飯に合う具は大体、食パンにも合うんですよ。
今回はサンドイッチをテーマにした本を見つけました。
めぐり逢いサンドイッチ
大阪西区。
公園の前にあるサンドイッチ専門店「ピクニックバスケット」は、笹子と蕗子の姉妹が営んでいます。
いろいろな人の視点で描かれていますが、妹の蕗子の視点がメインとなっています。
元気に姉の店を手伝う蕗子、ふんわりとした姉の笹子、個性的すぎるファッションの常連客の小野寺、ピクニックバスケットのサンドイッチ用のパンを卸している「かわばたパン」の店主の川端。
お店の飼い猫「コゲ」
ピクニックバスケットを中心にこの4人と1匹、お客様たちとの人間模様がとても穏やかに描かれています。
5つの短編からなる連作で、それぞれにサンドイッチが関わってきます。
真面目で素直な蕗子と大らかで優しい笹子は仲の良い姉妹ですが、お互いに心の中でほんのちょっとだけわだかまりを抱えています。
そのわだかまりが最終的にキレイに溶け出し、また今日も頑張ろうと晴れやかに笑いあえるストーリーです。
出てくるサンドイッチも美味しそうに感じるのは、「なつかしい味」をサンドイッチにしているから。
味が想像できるから、余計に美味しいのが分かっちゃうんです。
わたしはもう、これを読み終わってからコロッケサンドが食べたくて!!
好みなのはしっとり柔らかい食パンに挟まれたコロッケサンド。
この本の魅力は何といっても登場人物だと思います。
蕗子はイケメンで時にクールな川端さんの評価が高かったですが、わたしは小野寺さんに夢中になってしまいました。
ファッションセンスには難がありますが、中身が素晴らしすぎて、実在していたら絶対に惚れてしまうレベルです(*^-^*)
発想が自由で、偏見もなくスーッと人の懐に入っていけてしまう。
おちゃらけているように見えて、細かい所までしっかりと見ていて鋭い。
わたしは蕗子が川端王子を笹子の相手にと願うたびに、「絶対ダメ!」と思ってしまうくらい小野寺さん押しでした。
逆に川端王子は、女性には優しく真面目で仕事熱心。
一見、素晴らしく見えますが・・・完璧主義者で人に仕事を任せることができず、少々視野が狭いです。
車に例えるとハンドルやブレーキの遊びがない状態。
最後の頃は少し前進していましたが・・・付き合うの大変そうだなって感じです。
・・・とまあ、読んでいくうちにどんどん感情移入してしまいました。
それくらい人を惹き付けてくれます。
近所にあったら、毎日通いたい。
タイトル通り、素敵な「めぐり逢い」のできる本です。
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