この本、設定が斬新すぎる。ぶたぶたシリーズ

ちょっとしたすき間の時間にサクサクっと読めるもの。 

もともと読むのが早いわたしは、あっという間に読んでしまい

「ああ、もっと読みたかったよ」となる。

そんな小説がたまにあるんですね。

 

昔はミステリーを読むことが多かったわたし。

今は死人が出ない、日常のちょっとした事件を描いた作品がお気に入り。

疲れないのが良いのです。

たまに、ものすごく凄惨だったり重たいものを読むこともありますが

そういう時は大体、ストレスがピークだったりします・・・(´;ω;`)

漫画とかもさらにストレスになるのを分かっていてエグイものを読んだり。

 

今回ご紹介しますのは、「ああ、また読みたい」となるほっこり系。

 

居酒屋ぶたぶた

居酒屋ぶたぶた (光文社文庫)

居酒屋ぶたぶた (光文社文庫)

 

 

バー、居酒屋、ワインバーなどの酒場を舞台にした短編集です。

日常のちょっとした出来事を綴っているショートストーリーなので

重さもなく軽く読み進めていけます。

主人公はそれぞれ違うので、連作ではありません。

ただし、山崎ぶたぶたという中年のおじさんは必ず登場します。

 

ぶたぶたさんに関しては、あまり言ってしまうとネタバレになりますし

面白さも半減・・・それ以上になってしまうのでここでは内緒です。

 

ただ、接客も素晴らしいしお料理も絶品なのです。

物語の主人公たちも、さまざまな仕事や環境にいますが、極々普通というか

どこにもいる感じ。だからこそ、読みやすいんですよね。

まあ、一作目の主人公はわたしから言わせてもらえばかなり出来た夫だと

思います。

 

作者の山崎在美さんはお酒は飲めないそうです。

わたしも以前は飲んでいましたが、弱いので飲まなくなりまして。

お酒飲めなくても問題なく楽しめるのは、酒を追求した内容ではないからです。

ただ、お酒飲める方だと「行ってみたい」となるはず。

 

特にぶたぶたさんの人柄、仕草に惹き込まれます。

丁寧かつ真摯な接客対応は一気に好きになってしまいますよ( *´艸`)

実際にあったら、通いたい居酒屋さんとおでん屋さん、本のバー。

 

読み終わると、もっと読みたいなぁ(-"-)とボリュームの少なさに物足りなさを

かんじてしまいますが・・・なにを隠そう、こちらはシリーズものです。

 

しかもこの「居酒屋ぶたぶた」は第1作目ではありません。

シリーズとは言え、その都度登場人物が違うので(ぶたぶたさん以外は)

どこからでも楽しめる素晴らしさ!

 

サクサクと読めてしまうので、普段あまり本を読まない方にも良いと思いますし

ちょっとした時間つぶしにもおススメですよ★